筆ロック3が終わった。結果は1on1と2on2は初戦敗退、団体戦は勝ち、敗者復活展は2位。
人前に出たくない、でもやりたいという矛盾を抱えていたけどやる方を選んだ。筆ロックはこれで3回目なんだけど、いつも悔しいなって感じで終わる。あーすりゃよかった、こーすりゃよかったって。
即興絵をステージの上から多数の観客に披露するのは僕にとってかなりのことなんだけど、あの非日常的な雰囲気はクセになるし惹かれる。デザフェスとは全然違う。観客がいて、照明の演出があり、DJが音楽を鳴らし、MCが実況をする中、絵で闘うってのは今までなかった感覚、刺激があって気持ちいい。
これは団体戦で『戦争』のお題で描いた絵、女の子を描くと決心していたので、どんなお題がきても良かったが、戦争か、悪い気持ちがどうのこうのマイクで言ったけど、正義vs正義ってのもあるよなって、難しいテーマだった。今思うのは戦いってのは外だけのことじゃなくて、自分自身の内側でも日々起こっているということ。感情の波、浮いたり沈んだり、なんやかんや生きるのは大変で、みんな戦ってるし。マイナスをプラスにしたくて動いてる、とにかく自分に勝つことが大事なんだと思う。
これは斗野児胡さんとの2on2合作、お題は『絵描き』。はじめに斗野さんがわーって絵の具をばちばちやってそのあとはマイクパフォーマンス、後は任せたみたいな感じになった。事前に軽く打ち合わせはあったけど、その時のおれはペンを握りしめて少し焦っていた。ドローイングは得意だけどペイントは苦手、でも目の前の絵の具で濡れたキャンバスには全くペンの線が乗らなくなり、どうしようかって。でもすぐに切り替えた、もうおれも絵の具でやるしかないんだと、アクリル絵の具を手に取って改めてお題を考える、絵描き、おれからすればこういう表現ってのは自分自身、気持ちを、感情をぶつけてきた、コミュニケーションが得意ではない人間でも他者とわかり合えるんじゃないかって。他の人はわからないが、とにかく自分にとっての絵描きは内面を外に出していく事、そんな思いが降ってきたので、夢中でトゲを描き始めた。内側から外へ飛び出してく、平気ではみ出せ！平気ではみ出せ！興奮しながら夢中で手を動かした、そうして出来上がった絵、良いなって素直に感じた、試合は負けたんだけど気に入ってる、斗野さんありがとうございました
これは1日目、KAISOさんライブペイントのブースで合作させてもらったもの、自分の場所を色々な人に分け与えてるのすごい素敵だなと思った、ありがとうございました。
この夕焼けの絵は敗者復活展に出したF0サイズの絵。1日目で負けたからあーあって気持ちになってたけど切り替えて、これを本気で仕上げようと思って、家に帰って寝る直前まで描いて、翌日も早朝に起きて続きを描いて、会場へ向かう電車の中で加筆して、全力で仕上げた。結果は2位という事で票を入れてくれた方々ありがとうございました。ピンタレストで僕の絵を知って初めて見に来てくれた方が購入してくれました、ありがとうございました。
トーナメント表の誤字がおもしろかったので。さみみ、うさみみみたいであり、ささみみたいであり、響きがかわいい。
この絵は持って帰ってきた、しばらく飾っておく
2日間の晩飯、おれは確実に食い過ぎ太郎です。
まだ気持ちが熱いうちに文章で残したかった、ありがとうございました
