あいまいなねむりのなかで

ときめくかときめかないか

インターネット絵描き、はじめてのコミティア

ネットに絵をあげ始めたのは2008年頃、それまでは絵を描いても地元の友達に見せるくらいだったんだ。当時はmixiが流行っていてそれの絵バージョンみたいなサイトがあるって聞いて、それがpixivだった。登録してみるとすごい盛り上がってて色々な人の絵に刺激もらって、自分でも投稿をし始めた。デジタルの環境を整えたのもこの頃だったかな。ただ自由に絵を描いて時々友達に見せてリアクションをもらうだけだったのが、だんだんpixivのために描く様になっていった。それぐらい強い引力があった。4〜5年くらい経って作風も変わった、pixivに居た作家から強く影響を受けて見様見真似で取り入れていく、当時は幻想的な風景と人の組み合わせが好きでよく描いてた。デジタルで描いてたんだけど、昔から絵本が好きだったしアナログ感、手描き風にしたくて鉛筆画をスキャンして着色するスタイルになった。反応も結構良くてオリジナルのランキングに入ったりして、少しづつ自信をつけていった。だんだん作家意識みたいなのが芽生え始めた。Roeka18(ハンドルネーム)として認識され始めて手ごたえを感じていた。コミティアの存在もこの頃に知って、pixivに居る好きな人達がたくさん参加してるという事ですごく気になっていた。そんな中で地元の友達と組んでいた同人サークルで初のコミティアに参加する事になった、めちゃくちゃわくわくした。小説サークルだったからエリアも文章系のところだったんだけど、もう気になって気になってしょうがないのはイラストのエリア。順番で店番してたので、任せてる時に向こうの方へ行ってみた。

 

衝撃的だった!あちこちにpixivでいつも見てた好きな絵の人達が居る!ぼくは狂ったように画集を買い集めた。すごい勢いで金を使ってく。完全にこっち側に惹かれていた、そしてぼくだって自分の創作をぶつけたい!この場所でRoeka18単体で勝負したい🔥そんな熱い気持ちになった訳です。

 

興奮しながらの帰宅、画集の作り方を調べて(ついでにポストカードも)次はソロでコミティアに参加するぞと決意した。

 

一番初めに作った画集「渚と水中の町」はすごく思い入れがある、当時の好きを詰め込んだ全力だったし、こんなに印刷したけど(100冊)、売れるのか売れないのか未知数でドキドキした

 

そしてついに...

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それまで結構人任せなところが多かったぼくだけど、はじめて自分自身で色々動いてイベント参加を決めた、とにかく実行する、熱い気持ちに従う

 

当時はこんな感じの絵を描いてた、青に惹かれて、綺麗なものと少しの切なさを追い求めていた頃

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最近の絵と比べると全然違うな

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コミティアデビュー当日はドキドキしながらビッグサイトへ向かって、行きの電車の中で作った画集をずっと眺めていた、やっぱ良いよな、ぜったい良いぞこの画集って思ってた。でも見向きもされなかったらどうしようと、不安もあった、てかほぼ不安だったが、自分だけは自分が作ったものに感動してたし、そこは間違いない、とにかくやってみるしかない

 

会場につくと設営、画集1種類とポストカード7枚を並べる、シンプルな机、ただ静かに始まりの時を待つ

 

開始のアナウンスがされて、一般参加者がどんどん入ってくる、店側はみんな黙って座ってる、始まってしまった、さあどうなる、緊張感はピークを迎えた

 

結果、かなり売れた、めちゃくちゃ嬉しかった、3人以上立ち読み客ができたりして、盛り上がってるスペース感がでて、それがますます人を呼ぶ、接客で忙しくバタバタしてた、これまでの人生の中でもこのコミティアデビュー戦の日は強く印象に残ってる、これ以降、インターネットを主戦場にしていた絵描きは現実でも動くようになっていく