あいまいなねむりのなかで

ときめくかときめかないか

どんどん過ぎてくね

最近は全然描いてない。いや正確にはちゃんとした作品は描けていない。ドローイングは続けているが、多分ぼくの頭は今、空っぽなのだろう、良いものはできていない。来月までに画集を作るつもりで何枚か描いた絵を見直したら、なんかびびっと来るものが無くて、うーんこれじゃ、どうにもならないというか、本に入れられないなと感じて、また0枚からの再スタート、そこで止まっている。何を描くか、どうしよう、思い返すと、ぼくの頭の中って絵に関する悩みがかなりを占めていて、何かもっと楽しく自由にできないもんかなぁ。苦悩の中で時々いいものが描けたりして、その時は感動するんだけど、その気持ちは続かないから、また手を動かす。まあ、絵に限らず、ぼくらはどんどん流れていくわけだから、仕方ない、そういうものなんだ。前に友達がいた、ものすごく仲が良かった、よくお互いの家で遊んで、帰り際に別れ難く、路上で立ち話をして朝になることが何度もあった、小学生からで、このまま一生付き合っていくんだろうなって思っていた、つまりズッ友だ、そこにはなんの疑いもなかったが、時間が経って、ぼくらの関係は少しずつ変わる、進学、就職、新しい環境で、お互い新しい人間との関わりも増えていく、考え方も少しずつ変わっていく、合わなくなっていく、お互いがお互いを必要としなくなる感覚、そんなはずはない、ずっとずっとって思っている自分もいたが、諦めの気持ちもあって、それはどんどん大きくなっていく、会っても楽しくなくなって、むしろ毎回むかついてた、結局ぼくらは離れてしまった。自分の感動は自分にしかわからない、自分の心の底も自分にしかわからない、大切なのは、とにかく一番大切な事は、それに従うことだ、自分と向き合って、その声をちゃんと聞く事、正直に生きること、そういう事だと、最近になってようやくわかってきて、違うと思ったら違うんだから、離れる勇気も必要だって話だ。ただでさえ少ない友達を失ったが、それにしがみつく事は良くない、この件でわかったのは、流れ続けているんだぼくらはって事、過ぎていく、人の心なんて、うねうね粘土みたいに変わる、変化し続ける、だから、それを受け入れて進むしかない、絵が好きですって言ってくれた人、ぼくの作風が変わっていき、離れていった、そんなもんなんだ、だから、他人に委ねない、自分の感動の為に描く、結局それしかない。